早期体験実習レポート ~No1

『 早期体験実習レポート ~No1 』
平成23年2月
○○○大学医学部医学科 A・M

今回の早期実習では、札幌太田病院で精神科の病院見学をさせていただきました。実習ではみつば会の参加やデイケア見学、医師の回診に同行させて頂くなどとさまざまなことを経験させていただきました。

まず私は今までアルコール依存症は嫌なことがあるとお酒に逃げて止められない、意志が弱い人がなるものだと思っていました。
でも、アルコール依存症の方の体験談やその家族の方によるみつば会に参加させていただき、印象が変わりました。
アルコール依存症になっているときは自分が病気だと全く気付かないということや、そのために周りの人に迷惑をかけてしまい後悔していることを知り、意志が弱いからというだけで病気になるのではないのだと思いました。
また、アルコールを断ち切るために家族の存在が心の支えになっていることも学ばせて頂きました。

またデイケアでは人と交流することや、楽しむということを学ぶために、たくさんのプログラムが行われていました。
弓道やダンス、カラオケなどがありました。
その中で、私が気になったのは化粧療法というプログラムです。
これは化粧をしてもらうことで気分が高揚することを目的とするほか、就職活動にはどのような化粧をすべきか、ということなどを教えてもらうものだそうです。
このように就職支援のためのプログラムが組まれる病院はなかなかないのではないかと思います。
ただ病気をなおすだけでなくその人が社会復帰するためにお手伝をしてくれるなんてすばらしい病院だと思いました。

全体を通して、太田病院は病気を治すために患者だけでなくそのまわりの人を大事にしていることが分かりました。
また、内観療法などを通じて患者も自分の周りの人を大事にし、家族のために病気を治そうとする人がた見られました。
私も将来医師になったら薬に頼りすぎず、患者さん自身やその家族をきちんと見て、病気を治す手助けがしたいと思いました。
最後になりますがお忙しい中、親切丁寧にご指導いただいた病院関係の皆様方に厚くお礼申し上げます。
今回は貴重な時間をいただきありとうございました。
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早期体験実習レポート ~No2

『 早期体験実習レポート ~No2 』
平成23年2月
○○○大学医学部医学科 T・S

早期体験実習では、本当に貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
この実習では、色々な職種の方々とお話する機会をいただき、チーム医療を実際に見て感じることができました。そして、医療従事者間の情報交換が良い医療を提供する上で非常に大切であるということがわかりました。以下にそれぞれの実習内容で感じたこと、学んだことをまとめました。

[デイケア]
小弓道のスペースがあったのは非常に印象的でした。
私は今まで精神科の病院に行ったことはなく、あまり明るいイメージを持っていなかったのですが、実際に病院内をまわり、デイケアの活動の様子などを見学させていただいてそのようなイメージが一気に払拭されました。
実際に中国語講座に参加させていただいた時は、私自身本当に楽しむことができました。

[居宅介護支援事業所]
介護保険について学ぶことができました。
ケアマネージャーの方のお話は特に印象的で、医師が介護サービスにおいてどのように関わるべきなのかを学ぶことができました。
そして、医師になるには介護保険の知識も不可欠であることが分かりました。
これからの学生生活では、教科書で体の構造や疾患について学ぶこと以外にも、ニュースにも注目し医療保険や医療制度についても自分なりに勉強していこうと思いました。

[診療見学]
実際の診察の様子を見学させていただきました。
その時の患者さんはアルコール依存症の方であったのですが、医師の方がその患者さんに対してパソコンを用いて、アルコール依存症とはどのような病気か、脱離症状とはどのようなことかについて丁寧にゆっくりと説明をされていいたのが印象的でした。
患者さん自身が自分の疾患について理解することが大切であると分かりました。

[みつば会]
二回みつば会に参加させていただきました。
実際のご家族の声を聞くことができ、アルコール依存症についての認識が大きく変わり、さらにピアサポートの大切さを知ることができました。
実際のアルコール依存症の患者の方のお話は私にとって非常に衝撃的で、アルコール依存症という病気がどのように本人や周りの人に影響していくかということが分かりました。

[内観療法]
内観療法がどのように実践されているのかを知ることができました。
実際に内観をされた患者さんのお話を聞かせていただきましたが、考え方が大きく変わりそれに伴い行動も変わったというお話は私にとって非常に印象的でした。


今回の実習では様々な医療従事者の方々とお話をする機会をたくさんいただき、医療においてのそれぞれの役割について知ることができました。
特に、医師の役割については、考え方が大きく変わりました。
また、実際に見学をさせていただいて医療従事者は患者さんが社会復帰できるようになるまでサポートすることが大切なのだと分かりました。

今回の二日間の実習では、本当に様々な経験をさせていただきありがとうございました。
これからの学生生活では、今回の実習で学んだことを生かして、さらにチーム医療について積極的に学び、理解を深めたいと思います。

早期体験実習レポート ~No3

『 早期体験実習レポート ~No3 』
平成23年2月
○○○大学医学部医学科 S・Y

お忙しい中、私どもの実習を引き受けてくださり、本当にありがとうございました。
この場をお借りしてお礼を述べさせていただきます。

今回太田病院で体験実習をしたことで、今まであまり関わることもなかった精神科についての、言葉としてのみ知っていたことがはっきりとした知識として、また、全く知らなかったことも、多々学ばせていただくことができました。

やはり、一番印象に残ったことというのは、アルコール依存症という病気についてです。
この実習を体験するまでは、自分の知識不足もあり、「そのような症状は、自分の意志が足りてないから起こることなのではないか」と漠然とした考えしかもっていませんでした。
確かに最初は、自覚症状はほとんどなく、家族に連れられて病院に来る意味がわからない、といった方がほとんどのようですが、内観療法をして、自分を見つめなおすことで、過ちに気付きそこから立ち直ろうとしている方がたくさんいる、しかしいくら気付いたところで、そこから立ち直るのがどれだけ難しいか、を知りました。

それは家族会というものに参加させていただき、より深い理解をすることができました。
アルコール依存症者を家族に持つことの辛さ、その人を支えていくことのむずかしさ、といったことです。
また、実習に2回参加させていただく中で家族会に変化があり、新しくなった家族会では、すでに立ち直ることに成功した家族を持つ方が、今現在悩んでいる方に積極的にアドバイスを送り、なんとか力になろうとしているところに、この病気から回復するには人の助けがどれだけ大切なものか、ということも感じながら、話を聞くことができました。

もちろんそれだけではありません、デイケアで患者さんが楽しみながら交流を深めていること、ワークステーションで社会復帰を目指し、毎日朝早くからお仕事を頑張っている方がいること、様々な療法について、など本当に多くのことを学ぶことができました。

この経験をさせていただいたことは将来、どのような医者になるにしても、非常に貴重なことであったと思っています。この体験を生かして、さらに勉強に励みたいと思います。今回は本当にありがとうございました。

早期体験実習レポート ~No4

『 早期体験実習レポート ~No4 』
平成23年2月
○○○大学医学部医学科 K・T

今回、二回にわけて、実習をさせていただきました。
私は将来的に精神科を目指しているため、早い時期に精神科がどのような科であるのかを知りたくて実習に参加しました。
参加する前の精神科のイメージは暗いなどマイナスのイメージが強かったでした。
また、患者さんと接する時の基本は話を聞いてアドバイスをすると思っていました。
しかし、二回実習させていただき大きくイメージが覆されました。
例えば、病院の雰囲気は明るく、患者さんから声をかけていただくこともあるほどでした。
それは病院の関係者の方々が、明るい雰囲気を作るために、あいさつや表情作りに気を配っている結果、そうした雰囲気ができていると思いました。

次に患者さんとの接し方です。
はじめはアドバイスをすることが、重要と思っていましたが、実際は患者さんの話を聞くことに徹することがわかりました。
患者さんが主体的に問題を解決するためのフォローをスタッフの方々がしていました。
その姿勢はみつば会にも表われていました。
みつば会ではアルコール中毒症の患者の家族が話し合いをします。
そこで、病院側は会には参加しますが、会を引っ張っていくのではありません。
主役は患者さんの家族です。
病院の方々はその会の進行を見て、ところどころで提案をするくらいで、患者さんの家族を中心に行っていくという方針がよくわかりました。
私はこの姿勢が大事だと思います。
受け身では自分の意思が全く反映されていません。
主体的に行えば、自分自身を見つめることができるし、自分の意思を相手に伝えることができます。
こうした点でこの会が患者さんにとって、またその家族にとっても身になっていることがわかりました。
それから、みつば会に参加して、アルコール中毒症のイメージも変わりました。
参加する以前は自分の意思でどうにかコントロールできるものだと思っていました。
私の中では病気という認識がありませんでした。
しかし、今回、患者さんの話を聞いて、重い病気であることがよくわかりました。
話の内容は、お酒によって家計を圧迫すること、家族に暴力を奮うことなどで家庭が崩壊しそうになったということで、大変重く、とても驚きました。
患者さんによるとそうした行動は自分でコントロールできなかったそうです。
そのような患者さんが貴病院の内観療法で改善されるということで、その療法がどのようなものであるのか興味を持って、私も体験しました。

部屋は周りを仕切りで囲まれていて、外部と遮断されていて真ん中に座布団がありました。
そこに座って、今までのしてもらったこと、してあげたことなどを考えました。
僕は30分体験しました。短い時間ではありましたが、いろいろなことを思い出すことができました。
実際はこれを4日~5日続けることによって、効果があるそうです。

他にもダンス療法、化粧療法、小弓道療法を体験しました。
どれも面白く、楽しんでやることができました。
患者さんもこうしたことをして、心身ともに良い状態に改善することができるのだと感じました。
このように二回の実習で精神科がどのような科であるのか、おおよそわかりました。
これから社会に貢献できる精神科医を目指して日々、研鑽を積んでいきます。
二日間、いろいろ教えていただきありがとうございました。本当に感謝しています。